腕の中の静けさは・・・
「いかがでしたか?」

「は、、い、、」

「キレイにしてって電話でユソンが・・・(笑)」

「なんかテレますね。お願いします」

「ご準備お待ちしております。と言いましてもそのままで十分かと」

「そうですか?」

「はい」


スマホと貴重品だけ持って部屋を出た。




最上階のスパに行く間ダビンさんがユソンとのことを話してくれた。





ダビンさんは生まれも育ちもアメリカでユソンがアメリカに移住した時に学校で知り合ったと。

ダビンさんのお父様が韓国人でお母様がアメリカ人。



ハングルが話せたダビンさんがユソンに声を掛けて友達になったみたい。


そこからはずっと一緒で・・・





ふと、思う。



「ああ、今、どんな関係とかって思いました?(笑)」

「あ、え、、、あぁ、、まぁ、、」

「ふふ。天音さんって正直なんですね(笑)」

「すみません」


「いえ。ユソンとは本当に友達です。お互いそんな感情は持ったことないと思います。
少なくとも私には一切なかったです。ユソンもないですよ。
だってお互い他の相手が、、、あ!、、えっと、、」

「あ~そんなに慌てなくても、(笑)。そーゆー過去は気にしません。私にもある過去ですから全然気にしないでください」

「大人なんですね」

「ああ一応おふたりより長く生きてますから(笑)」


学生時代のユソンはやっぱりモテていたようで、たくさんの女の子がいつもそばにいたって(笑)




「お付き合いもしていた子は何人かは知ってますけど、ユソンってマメだけどある意味自由人でもあるからいつもいつも彼女ばっかりってわけでもなんですよね。知ってるとは思いますけど(笑)」

「あっはは、、まぁ、、」


「そーゆーユソンと付き合うのってなかなか難しい感じ?マイペースで大人びたユソンに合わせるのってなかなか大変ってゆーか・・・若さゆえにですけどね」

「そうですね。寂しがりやなくせにひとりの時間大事にしたりしますからね」


「そ!!そうそうそうなんですよ。だからなかなかオレのことわかってくれる子がいないってボヤいてましたけど、私にしてみればなんてわがままなヤツ!って話なんですけどね(笑)」

「わかります(笑)」

「でもユソンもやっとそーゆー人にめぐり会えたんだなって幸せなんだなって安心しました。」

「ありがとうございます。親友のダビンさんお墨付き。ダビンさんはご結婚は?」

「はい。娘がひとり。」


ご主人は7つ年上のアメリカ人でココのホテルの客室トータルマネージャーをしている社内結婚と恥ずかしそうに話してくれた。





ご主人のご家族と同居していて、忙しいふたりのサポートをご両親に任せていて感謝してるって・・・

年下なのにシッカリしていて、とっても素敵な女性。




「パク家はお子様は?」

「はい。男の子です。あ、写真見ますか?」

「是非」




スマホを見たとたん「そっくり!!!」って大笑いしたダビンさん。

「でも」って言いながら見せてくれた画像にはダビンさんそっくりな女の子が写っていた(笑)




案内されたスパ。

ホテルの最上階のオーシャンビュー。




「爽快!!」って思わず口に出る私を見て笑うダビンさん。


「こちらで軽めの昼食もご用意していますので、お召し上がりになったあと少しお休み頂いてからスパメニューに入ります。」


「へ~~なんかすごいですね。ココのスパは有名だってお話伺いました。」

「ありがとうございます。おかげ様で好評価を頂いております。」

「なんかすっごく楽しみです。」



「そうですね。ご主人がお戻りになるまでのお時間、ご自身へのご褒美にと思って優雅にごゆっくりお過ごし下さい^^」

「はい。ありがとうございます」





そこから約3~4時間。

いたでりつくせりな時間に極上の癒しを感じていた。


ユソンやオモニムやアボニムには申し訳ないけど本当に優雅な時間。



担当してくれたジュリアンというモデルのような女の子^^。

もちろん技術もサービスも申し分なくて安心して身体を預けることが出来た。




そんな彼女が、ガウン姿のままって言うのでそのままの格好で
ほえ~~~って心も身体も心地いい感じでハーブティを頂く。

身体全体がポカポカしていてスッキリまさに爽快!って感じ。
何ともいえないような気持ちでさえぎる物が何もない高層から空を見上げる。


大きな雲がいくつもゆっくり空を流れていた。




「ふふ。モコモコだね」


「かわいいですね」


ふわぁ、びっくり。

ジュリアンさんが真横に立っていた。













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