腕の中の静けさは・・・
ふふ。。

笑。



「んもぉ~シャワーしたのにな・・・(笑)」



ユソンを真ん中にシオンとカノンが眠っている。

手も足も真っ直ぐの状態で眠るユソン。

クス、、笑。



その両側に寄り添うように子供たちが眠っている。


私の大切な家族。

静かにドアを閉めゲストルームへ向かった。


















「おんまーーーーーーーー」

「あまね?~~~」

「オンマぁ~~どこぉ~泣」



家の中をドタバタ騒がしく聞こえる足音。

子供たちの声が聞こえる中、
ゆっくりとベッドから起き上がると

ゲストルームのドアが開いた。


「ハァ、、はぁぁ、、、ハァ、ハァ、、」



肩で大きく呼吸を繰り返すユソンが立っていて
ユソンの足元からシオンとカノンが顔を出す。


「「おんまぁーーーーーーーーーーーー」」


ベッドに駆け寄ってきたふたり。






「おんま?ひとりで寝たの?」

「ん。だって3人で仲よさそうにぐっすりだったんだもん」

「うんうん。朝起きたらユソナとシオナがいてうれしかったよカノン(笑)」

「そっか。よかったね~」



「オンマここにいたんだね。」

「ん、シオナごめんね。いなくてびっくりした?」

「ん、、まぁーね。」

きゃはきゃは笑いながら私に抱きつくカノンに微笑みながらドアの方を見たシオン。


あ。






「カノンいくよ。」

「うん」



手を繋いでゲストルームを後にしたふたり。






「どうしたの?」

クスクス笑う子供たちがいなくなった静かな部屋。
いまだにドアのところで立ているユソンに声を掛けた。

返事がないからベッドから降りようとすると
「ちょ、!ダメそのまま!!」って(笑)


ゆっくり近づいてくるユソンを黙ってみていた。

ベッドに手をつきゆっくり腰掛けるユソン。
ちっとも動かないユソンに笑ってしまう。





「なんでぇ、、ココ」

「だってぐっすりだったもん」

「起こすでしょ?」

「起こさないよ」

「はぁぁ、、、」

「クス。」

って笑ったら一気に距離を縮めたユソンに抱きしめられる。


「今夜は一緒にね。ユソン」

「ん、ふたりっきりすよ、いい?」



うんうん、うなずくと優しいキスが降ってきた・・・(笑)





その日は久しぶりにソウルの街並みを4人で楽しんで
夕方にはチョンさん一家と夕飯を一緒に食べた。


あのイケメン先生揃いの幼児教室もまだあって話題はそのことでいっぱい(笑)

チョンさん一家は5人になっていて今は真ん中の子と一番下の子が通ってるらしい。





「も~参るんだよ」ってチョンさんがユソンに愚痴を言ってる横で
奥さんが興奮状態で話してくれる(笑)

相変わらずの光景にユソンと顔を見合わせて笑ってしまう。



子供たちもすっかり打ち解けて楽しそう。
すっかり話し込んで楽しい時間にいつの間にか眠そうな子供たち(笑)

「楽しい時間はあっという間ね」って子供たちを抱き上げてチョンさんの家を後にした。





「さ、2人ともお風呂はいっちゃおうね」

「え、、、、カノンねむいよ、、、」

「でも今日はずっと外だったし、、がんばってはいろうよ~」

「ネムイモン、、カノンねむい」

「じゃっさカノン?」 


ユソがカノンを抱き上げる。




「ん?」

「久しぶりに4人ではいろっか(笑)」

「ほんと!」



うれしそうに声を上げたのはシオンで(笑)

その声にカノンも目が覚めたのか
「わ~~い4人でおふろ」ってはしゃぎ出して・・・


アメリカのバスルームほど広くないソウルのバスルーム。





「せまくなっちゃったねオンマ(笑)」なんて笑顔を見せるシオン。

確かにあの頃はシオンもカノンも小さかったから平気だったけど・・・


「きゃ~~シオニ~せまいんだからおさないでぇぇ~~笑きゃっはは」




でしょ~。
さすがにもう狭いよね・・・

4人で入ったらぎゅうぎゅう詰めのバスタブ。

だけどみんな笑顔で楽しそうな声がバスルームに響く(笑)


「はぁ~~~たのしかったぁ(笑)ね~~シオナ」

「ん、そーだね」

「またはいろうね4人で(笑)」

「ん。はいろうね(笑)」



リビングの片隅の遊び場スペースで並んで座ってニコニコ笑顔で顔を覗き込み
楽しそうに会話をしながらジュースを飲むふたりをキッチンからユソンと眺めていた。


「ほんと仲良しね」

「ん。(笑)」






歯磨きをした2人がリビングに戻ってきて

「寝る?」

「ん、、ネムイ」 目をこするカノンに手を伸ばすと

「あ、、大丈夫」ってシオンが言った。




「え?なんで行こうよベッドルーム」

「ん。行くよ。ボクも寝る」

「うん、だからさ」

「そーじゃなくてオンマ今日はちゃんとベッドルームで寝て?」

「え?」

「あっちのお部屋じゃなくてボクたちといっしょのお部屋で」

「あ~~、うん。わかったよ」

「うん。だからボクはカノンと下でねるから」

「え、でもマット
「アッパにだしてもらった」

「ぁあ、そうなの」

「じゃ、ぼくたちねるね。カノンいこ」


もう返事もできないくらいねむそうなカノンの手をひいてリビングを後にしたシオン。










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