腕の中の静けさは・・・
ソファーに座ると今度はかわいい温もりが私を包み込んだ。


「シオニどうしたの?」

「べつに。こうしたかっただけ」



隣にポンって座って両手を私の腰に回してるシオン。

今度はユソンとカノンが庭でじゃれあってる(笑)



「疲れちゃった?カノンのお守り(笑)」

「そーんなんじゃないよ。カノンかわいいもん。疲れるわけないよ。」

「そ?じゃぁ、、」

「アッパーがね、、、」


なにも言わなくなったシオン。




「どうしたの?アッパーがなんだって?何か言われたの?ね、、シオナ?」

「うんん。そんな声出さないでよオンマ。」

「だってぇぇぇ、、」

「ちがうの、ちがう。そんなに気になるならオンマのところ行ってきたら?って言われたの。
だから来た・・・」



気になるってなんだろう・・・





「オンマ?」

「ん?」

「ん、、、っとさ、ボクになにか聞きたい?それともカノン?」

「ぇ?」

「だってオンマなんかへん。ボクとカノンのことジィィって見てるから・・・」

「ぁ、、、」

「だからなにか聞きたいのかなって。」



あ、、、、




「カノンもなにかなぁって眠いのかもねぇぇって・・・(笑)」

「・・・・・」


「でもカノンかわいいよね(笑)」






私の腰に手を回しながらお腹に頭を預けて話しているシオン。



なんか、、声、、やっぱり似てる。


お腹で感じるなんておかしな話なんだけど・・・お腹で響く音が一緒。




親子だねぇぇ~なんて茶化したくもなるけど、今はそーゆー話じゃない。
私の態度で変化をちゃんと見破っていた子供たち。

なにやってんだろうな~私・・・
子供たちにまで心配かけて。

シオンの髪を撫でながら庭の2人を見つめているとユソンと視線がぶつかる。



「は・な・れ・ろ!」って口元が動く・・・(笑)



ほら。やっぱり。
いつでも見守ってくれてる・・・









「ねぇオンマ?」

「うん」

「アッパ見てるでしょ?」

「クス。うん」

「だよね。クス、、(笑)、アッパってさ、なんかかわいいよね。クスクス」


私のお腹にさっきよりもぎゅ~~て顔をうずめながらクスクス笑ってる。
くすぐったくて私も笑ってしまう。



ユソンは「はぁっ!!!」って大声を上げて
カノンに「うるさ~~~い(笑)」って怒られて


・・・笑。


「このまえね、ボクのことぎゅ~ってしながらね、、クス、、まけねーからって。」


息子相手に呆れて物が言えない・・・




「そーなの?おかしなアッパだね」

「そぉ?ボクはすき、だいすきだよ?オンマもアッパもだいすきだよ」


シオンがムクって起き上がって一緒に顔を向けると驚いたような顔をしたユソン。
笑。

シオンの笑いが止まらない。




「アッパ、、、フガフガしてる(笑)。ボクあの顔見ると笑っちゃうんだ。だってあの顔ダメでしょ~~~アッハッハ(笑)」




確かにね、あの顔は何度見ても笑っちゃうよね。


「オンマ見てて」

「なに?」

「いいから見てて(笑)」






シオンと私を見ながらフガフガしてるユソンにジャンプしながら抱きついたカノン。

そんなカノンを慌てながらも表情も変えず視線もそのまま抱きとめたユソン。



お、さすが!なんて思ったのもつかの間ジタバタしだした。



なに?なに?どうしたの?

その途端大笑いをはじめたシオン。

「みてみてオンマ(笑)ぷっはは、、、カノ~~ン」


その声に振り向いたカノンが必死に掴むもの。





「ぷっ!!!!なにされちゃってるの~~ユソナ。(笑)」






真っ赤な鼻のユソンにしっかり抱きしめられながらケラケラ笑ってるカノン。



2人がソファーの下に座る。

自分の方を見上げながらニコって笑ったカノンの横に座りなおしたシオン。
そのシオンと入れ替わるように私の隣に座ったユソン。



「真っ赤よ(笑)」

「いつもやられるんすよ。ったく。」

「だってね、ユソナのおはなフガフガうごくから~~つかまえたの(笑)きゃはは」



どうやらその、鼻つまみ(笑)、は、カノンの得意技らしかった。









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