腕の中の静けさは・・・
フェイスランをゆっくり行きかう大きな手。
耳元で聞こえる私を呼ぶ甘い声。

「アマネ・・・・」って

そのたびに体中がゾワって震える。




あいまに再び辿り着く唇は待ち望んでいたみたいに簡単に進入を許してしまう。

こうやって両手に包み込まれてするキスはやっぱり・・・


やっぱり、、スキ。




もうダメって力が抜けそうな瞬間にパっと離れたユソンに思いっきり抱きしめられる。


キッチンに整わない2人の息遣いだけが聞こえる。



「・・・・・・・・」

「・・・・」

「・・・・・・・」



「・・・・・もぉ、、なに考えてるのよ」

「決まってるジャン」



「計画通りってもしかして、、、、?」

「あたりまえ。笑」

「うそでしょ」

「長い夜になるっすね・・・・ふたりっきりの長い夜・・・(笑)」

「・・・・そのためのお風呂1時間?」

「・・・・今頃?」

「・・・・・」


キッチンの照明を消したユソン。







「え?」

「なに?」

「コ、、コ、、で?」

「ん、、、ココも捨てがたいけど、、
「ぇぇ、、そーゆーことじゃなくて

「いっすよ~テレなくても」
「そーゆーんじゃ、、、っン、、、、」


慌てて離れるとクスクス笑いながら抱き上げられた。



降ろされた場所はリビングで。


「ぇ?」

「笑。また、え?っすか。」

「だってココ?」

「ん、、もぉ、、部屋まで待てない(笑)」





なんだそれ。豪邸じゃあるまいし、、、


でもその言葉を行動で証明したユソン。



さっきのキスでお互いの準備は言うまでもなく・・・

荒々しくスカートの中に手を入れあっという間に抜き取られたショーツ。

見つめあいキスをしてお互いが中途半端な格好のまま
あっという間にひとつになった。

まさに待てないって感じで・・・



だけど見つめあい触れる唇を感じながらのそれは愛されてる、、なんて思えて不思議な気分

待てないのは私も同じだったのかもしれないね・・・



何も考えず赴くまま愛し合うこと。



たしか前にユソンに言われたっけ。







「待てないとか、、、ぅは(笑)、、オレもまだまだ若い、いひひ(笑)」

なに言ってんだか。




「ってか、この格好まぬけじゃね?せめてスウェット脱ぐくらいできなかったんすかね~~どんだけだよオレ(笑)」



だねぇ、、

っていうか、そんなままの格好でふたりでリビングで仰向けって・・・!!


はずかしいな。なんか・・・
まぁ、、私はスカートの中での話しだから一見、何事もなくなんだけど・・・





「クス、、、」


なんか可笑しくなって笑いが止まらなくなった。

そんな私を抱きしめながらユソンも笑い出して・・・・




「はぁぁ、、、ここリビングぅぅっふ、ハッハ。。(笑)」

「ふぅぅぅ、、、、」

互いに大きく息を吸い込んで、、、


「なんかさ、実家のリビングとか、、オレね、(笑)。すっげぇー興奮した、(笑)」




「・・・・・・・」


「天音もでしょ、?笑」

「な!そ、、んなことないもん」

「笑、、シャワーする?」

「もちろんするけど?」

「じゃ、いこ」
「えーーーいいよ。先に入って」

「いみねーーーーーー」

「シャワーするだけじゃん。意味とか、、」



「言ったよね?長い夜にって・・・」

「・・・・・・・・・」


「これで終わるわけないって気付いて?ねっ(笑)」


「・・・・・・・・」







「ココではシないよ。や、したいけど我慢する」って言いながら
バスルームでもなんか必要以上に色っぽい動きをしてくるユソン。



そんなユソンを何とかかわしてバスルームを出る。


下着をつけようとしたら
「そんなのいらなぁ~~~~い」ってバスローブを羽織らされた。


無言で見つめたら「もぉ、、あきらめて。まだまだ抱くから」って言い残してパウダールームを出て行ったユソン。



「・・・・・だったら、、置いてかないでよっ」





ドアを開けたら足元をすくわれて・・・・・・・
慌ててユソンの首元に手を回す。



「置いてくわけねーじゃん」って甘いキスがふってきた。










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