腕の中の静けさは・・・
どんだけ・・・ってくらい抱き合って

キスをして、愛してるって、スキって・・・。



甘い声を聞きながら幸せをかみしめる。



腕の中で静かに目を閉じる天音がポツリ、、つぶやいた。





「静かだね」って。

「ん?」って聞き直したら目を閉じたまま微笑んで


「ココ、、ユソンの腕の中、、クス」

「スキ?」

「うん。スキよ。ユソンの腕の中・・・スゥウ、、、」



って眠りに落ちた愛しい人にキスをする。



「おやすみ」って。



オレもすき。
天音がいる腕の中がすき。

腕の中の温度に安心するとオレも眠りに落ちた。






次の日お互いに身体が痛くて顔を見合わせて笑ってしまう。

そんなオレたちにカノンが「へんなの~~」って。



無事に帰宅したアボジとオモニがお土産を広げて子供たちと大騒ぎをしている。

キッチンでふたりその声を聞いていた。



ふふって笑い声が聞こえて振り返るとニコニコしながらオンマが立っていて



「な、んすか(笑)」

「ん~~なんかオジャマかなって(笑)」

「んも~オモニムやめてください(笑)どうしたんですか?」




「あの子たちには話したの?」

「あ、はい。ちゃんと話しました。カノンには泣かれちゃいましたけど(笑)」

「そ、でも大丈夫よ」

「はい。」




静かにキッチンを出て行ったオモニ。

いまだにちょっぴり不安そうな顔をしてる天音を抱きしめた。









「・・・・・・ユソン」

「大丈夫っすよ」


「・・・・ウン」



とは言え、隠し切れない不安を抱えたままの天音を見守りながら
充実したアメリカでの生活は過ぎ去る時間も早く感じる。


あっという間にその時が来た。









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