腕の中の静けさは・・・
【ユソン?】




【ん、、そっかぁ、、、カノンもとうとうお姉ちゃんすね】

【なれるのかな(笑)】

【大丈夫すよ。オレたちの子供なんすから。(笑)】

【・・・そーだった、ね】




【ね、それよりどうなの?平気なの?ホントにオレ行こっ

【大丈夫だって。1週間だよ。平気平気。ありがとね】



【だけどさ、違うじゃん。シオンとカノンの時となんか違う。自分でも気付いてるんでしょ?】

【それはそうだけど、兄弟でも1人ひとり違うのは当たり前だし、そんなに心配いらないよ。
でも本当に心配掛けてごめんね。正木とエイミのためにこの子もがんばってくれるって】

【ん。それはそうなんだけどさ・・・】

【ふふ(笑)。大丈夫、絶対にムリはしないから】



【うん・・・】




何をどう言っても心配してくれるユソンなのはわかってるから・・・




【仕事がんばって。私はもう寝ることにします。】

【あ!うん、そうだね。ゆっくり寝て。明日休みなら電話はいいから、わかった?こっちからもしないから身体休めること。いい?】

【はい、わかりました。ゆっくり寝かせて貰います】

【ん、そーして】

【じゃあねユソン。がんばってね。それと気をつけて帰ってね】

【うん。ありがと。おやすみ天音】





電話を切る間際に聞こえた小さな小さな声

日本語だった。


【愛してるよ】って。






お腹に手を当て語りかける


「素敵なパパね」って。








実際ぐっすりで、あの後の記憶が全くない(笑)


スマホには着信が1件。


ベッドの中でそれを聞く。



【オンマ、、、、カノンデス。オンマ?・・・マダ、ネムイ?カノンね、、、、、、ピーー。ツーツー・・・・】




カノンからの着信だった。
こっそりぎみの小さな声。

きっとユソンから言われていたんだろう。

電話まだしないよって・・・


時計を見ると、ん、そうね。
お風呂入ってるころかな。


ベッドを抜け出してリビングへ向かう。





柚子茶を飲みながら窓の外に目を向けると幼稚園バスが見えた。

「チョンさんだ(笑)」

こっちにいたらシオンとカノンも通うことになっていただろうな・・・



その間も何度も何度も時計に目を向ける。


会いたくなったことは言うまでもない。
声が聞きたくなったことも・・・



我慢の限界でスマホを手にした途端に聞こえてきた笑い声。



え?








【ぬはっ(笑)、我慢できなかったんすか。(笑)クク】


ぇええ、、ユソンか。。。
ちがうし・・・・

ん、、ちがくもないけど・・・



【おんまぁ~~~~カノン、、カノンだよ!!聞こえるぅぅぅ~~オンマぁーー】

そーーーそーーーーカノン。




【うん!聞こえてるよカノン。】

【オンマおきた?】

そーそーシオナ^^


【うん。うん。起きた】


大切な大切なシオンとカノンの声。(笑)、、



それから大興奮のカノンの話を笑いながら聞いていた。

カノンの声の後ろにはユソンとシオンの笑い声。



合間に聞こえる「カノン大好き」の2人の合いの手(笑)(笑)

【かわいい】だの
【さいこう】だの



本当に我が家の男共はどんだけなんだ・・・ははっは(笑)



でも私も言いたい。

大好きだよって・・・(笑)


と言うかカノン?そろそろ寝なくて大丈夫?




明日休みだけどさ・・・・・


そしたらタイミングよく聞こえた声。



【カノン?眠いんじゃないの?】って優しい声




同じこと思った!ってなんかうれしくて・・・
ユソ~~ンって思った。あは、(笑)

へんだな私。


【オンマ、オヤスミ】って言ったカノンの代わりに聞こえたのは
【あっぱがつれてった。】ってシオンの声。



【シオンは?眠くないの?】

【ん、もうすこし話してもぃ?】

【うん、聞かせて。】


話してもいい?なんてね。

カノンしか話してないじゃんね。
本当にいいオッパだねシオナは・・・

大好きだよ。












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