腕の中の静けさは・・・
【もちろん体調の事も心配だけど、そこはもう本当にオンマとしてお腹の事は任せるしかないんでしょ?いくらオレが心配してもなんじゃん!でしょ?】

【うん、信じてほしいよ?】

【うん信じてるよ。そこはね。】

【じゃぁ、、】



【そうじゃなくて、、、】

【え?】

【そーじゃなくて逢えなくて、、大丈夫って聞いてんの!】



大丈夫なわけないけど・・・
そんなこと今クチにしたら大変なことになることぐらいわかってる。

だって大丈夫じゃないんだもん・・・


だから【子供じゃないんだから!あと5日で帰るよ】って笑ったら


【オレ言ったよね、4日がギリって】




あ、、まえに言ってたね。1日伸びた出張に・・・








【5日っすよ?わかってる?5日逢えないってことなんすよ?5日も!っすよ?】


必死に耳元で聞こえるそっくりな声にシオンの顔も浮かんだりで・・・

思いのほか必死なユソンがすごく可愛く思えて笑ってしまう。



そしたら案の定、不機嫌になって怒られた。

笑い事じゃないって・・・




いたって安定のいつものユソン(笑)




そのあと【とにかくシゴトなんだから】って・・・
最終的には正木とエイミの名前まで出して・・・

呆れるなんて口にしてみても心は穏やかで、この人にこんなにも愛されてるんだって
やっぱり心はぽっかぽかに温かくて満たされて幸せでいっぱいになる。


だから、、、
だからやっぱり私がんばるよ!!


なかなか電話を切ろうとしないユソンに
【少しシゴトしたい】って何も言えないようにしてスマホを置いた。


【ったく、、冷たいっすね】なんて憎まれ口を言ったかと思ったら

【シゴトしててもいいから夢の中で待ってる】ってプチって切れた。




ひぃーーーーーーーーー甘っ!

くすぐったすぎて動けなかった。(笑)




「明日ウビンに自慢しよっ笑」



間違いなく怒られるけど(笑)



「まじめに仕事しろ!」って、次の日ホントに怒られて。

(笑)



少し残業をして病院に顔を出す。
今後のこともあるからって先生から電話を頂いていた。

私はふたり同様、先生にお願いしたと思っているけど
こればかりは1人では決められない。


ユソンと相談してからもう一度連絡をするとお話した。
先生は最大限にサポートしますとおしゃってくれて安心する。



病院のゲートを抜けバス停に腰を降ろすと声を掛けられる。




「こんなところでなにしてんだよ。」

少し怒ったような不機嫌なウビンの声だった。









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