腕の中の静けさは・・・
「ぁ、のね・・・・・あの、、、」

「天音!!」

「んもウビンってば、そんな声だしたら何も言えなくなるでしょ。天音ごめんね」



私の横に座り抱き寄せてくれたリア。
リアも大切な友達で同僚。

そして今はウビンの彼女。



「とにかくメシいくぞ」ってウビンの車に乗せられて

店に着くと「とりあえず食うぞ」って。



ゆっくりコーヒーが注がれるカップを見つめていた。
3人が一斉にカップにクチをつけカップを置く。


カチャ。





「さ、話せ。」

「・・・ウビン」

「ひとりあんなとこでなにしてた。」


完璧怒り口調のウビン。

リアを見ると苦笑い。
心配してくれてるのはリアも同じなんだよね。




「あ、、や、そのね、ちょっと体調がよくな  

「休んだのそのせいか?」



話しは最後までちゃんと聞こうよ・・・




「ウビン少し落ち着いて」

リアが声を出すとウビンが大きく深呼吸した。


「悪いアマネ。だけどな、」

「うん、わかってる。ごめんね、ありがとう」




ふたりが黙って私を見るから微笑んだ。
すこしホッとしたような顔をするふたり。





「こっち来る前から少しね。」

ウビンがユソンみたいなこれみよがしの大きなため息をつく。




「ユソンみたい(笑)」

「一緒にすんな、(笑)」


「時差とかもあってやっぱりなんとなくね、そしたらユソンから部長に連絡があったみたいで、、それで部長が休めって。」

「それはわかったよ。そこじゃなくて、」

「そうだね。そこね。」




見つめるふたりの視線が強くなる。




「ん、、赤ちゃんが、、ね。」



大きく息を吐き出しコクンって首を落としたウビン。



「きゃ!おめでとう!!」って言いながらまた抱き寄せてくれたリア。





「あーーーーーーーー!!もぉ!!早く言えよ。心配すんだろ!」

「ごめん。安定期に入ってから言おうって思ってた。ごめんって」

「そこじゃねー。体調わるいならわるいって知らせとけって話だよ!ユソンもだよ。」

「あ~~あ~~ユソンも知らなかったのよ~昨日はなしたの。ごめんなさい。(笑)」

「はぁ??笑い事じゃねーっての!」




このふたりにも感謝だね。

ウビンにマンションまで送ってもらって、リアともこっちにいる間にもう一度会うことを約束した。


今夜は少し遅くなるからって電話はなしって子供たちには伝えてあったから
ゆっくりお風呂にはいり

きっともう少ししたらユソンからの電話がなるかなって思って
髪の毛を乾かして昨日なんとなく書き上げた手紙を3通手にしてベッドルームへ向かう。









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