腕の中の静けさは・・・
「ほら(笑)会ってこいよ」









「・・・・・」









動けない・・・


会いたいのに・・・




顔、、見たいのに・・・






抱きしめたいのに・・・

触れたいのに






生きてるって感じたいのに





怖くて、、、、

動けない。









「なぁ、、ユソン。」って抱きしめてくれたガリル。


「ハイ」 小さく答えると、

「オマエなぁ、、」って言いながら笑ったガリル。





ぎゅって腕に力を込めたガリルの優しい声が聞こえる。


「大丈夫か?」

コクコクうなずくだけのオレをまた笑ったガリル。






「早く顔見せてやれ(笑)待ってるぞ」

「ぇ?」


「アマネにとってシオンやカノンも大事だけどな(笑)」

「ん、、、」


「オマエのことも負けないくらいに大事に思ってる」




「・・・・ぅっ、、、、」


「ココに運ばれた時な、、、ずっとオマエの名前呼んでたみたいだぞ、、
泣きながらユソン、、、ユソ、、ンって・・・」


声に詰まるガリルにしがみついた。




「ぅぅわぁ、、、、、、、、、、、」  大声で泣いた。








静かな部屋に響きわたるオレの泣き声。

何も言わず抱きしめてくれるガリルの腕の中でひたすら泣いた。



大きく繰り返す呼吸が落ち着くと

「たぶん聞こえてたな(笑)オマエの泣き声。」



ハッとする。


「まったく(笑)心配させてどーすんだよ。早く安心させれやれ。会いに来たぞって顔見せてやれよ。な、ユソン」













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