腕の中の静けさは・・・
結局部屋には行くことはなく廊下のソファーで寝てしまったオレ。


目を覚ますと毛布がしっかり掛かっていて、慌てて飛び起きる。






ナースステーションにお礼に行く。



「これから先生の回診ですよ。早くもどらないと、(笑)」

「あ!はい。ありがとうございました」






ガラス越しなのは変わりないけど、でも昨日までとは気持ちが全然違う。



正直こんなに早く回復に向かうなんて思っていなかった。




それほど目の前の天音が信じられなくて・・・・・

夕方にはソンさんとウビンが来てくれていた。







「なんかまわりすっきり、、よかったなユソン」

「はい。ここからでも顔が見られるから・・・」

「だな・・・でもまだ少し腫れてるのかな」

「ん、、ですよね・・・」

「アメリカには?」




ウビンの一言でハっとする。







「え?オマエまさか報告してないの?」

「・・・・・・」

「ありえないな、、、支社長にもか?」

「・・・・・」


ウビンとソンさんが呆れた顔をしてオレを見る。






「でもま、、無理もないよな」ってポンってオレの肩を叩いたソンさん。

「向こうの時間もあるか。(笑)」って笑いながらオレの横に腰を下ろしたウビン。








「パクさん?」

3人で声の方向を見る。


担当の看護師さんが立っていた。




「今いいですか?」

「はい」

「今から検査に入ります^^。」

「検査、、今からですか?でもまだ目が覚めないのに大丈夫なんですか?」



「目が覚めないのは安定剤のせいですから」

「あ、、そっか。」

「検査少し時間がかかるのでお体に負担がかからないように今のうちにってことです」

「あ、、わかりました」

「で、今日は1日検査になるので検査が終わったらご報告させて頂くのでゆっくりお休みになってください」


「帰れってことですか?」

「ユソン!」

「あ、、」


「そういうわけではないですし、居て頂いても構わないんですけどね」


「ここにアマネ居ないのにって看護師さん気を遣ってくださってるだろ。」
ソンさんが呆れたように声にする。



「あ、いえ、、」

「でも、、」

「ユソン今からオレに付き合え」

「え?ソンさんに?」

「なんだよその顔」


「面倒くさそうっすね、(笑)」



ボカって殴られてそのまま連れて行かれたのは会社で・・・










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