腕の中の静けさは・・・
しばらくすると落ち着いた天音と視線を交わす。


「^^泣きすぎっすよ」




だってぇ、、、、って言いながらまた泣きそうだったから「シッ!」
天音の唇に人差し指を当てた。



その瞬間にハッと息をのんだ天音が驚いた顔をした。


「ぇ、、へ?なんすか(笑)その顔?」

「ぇ、、まさか、、え、、早くない?」

「え?なにが?」

「ぇ、、?」

「ぇ?なに、、?」




そのあと少し頬を赤くしながら「雪かと思った」ってテレた天音の頬に思わずキスをした。

かわいいなって、思わずね。(笑)



まさかね(笑)まだ9月っすよ。
秋夕もまだなのに雪はないね、、、(笑)

ふたりで笑った。




お互いの顔を見ながらクスクス笑って

でもそのうちオレは泣けてきて・・・



ついさっきまでの天音を思い返したら信じられなくて

どうなっちゃうんだろうって思ってたのに目の前で笑ってる天音が信じられなくて



でも本当にうれしくて本当によかったって・・・



張り詰めていたものが、ほわって開放されたみたいに泣けてきて、どうすることもできなかった。



そしたら天音が得意のヌナぶった顔をして
まだ違和感があるだろう両手を一生懸命持ち上げ大きく広げたから迷わず距離を縮めた。

さっきとは違いストンってオレの背中に落ちた天音の両手。



ん、落ちてきた。

がんばってくれたんすよね・・・

いつも以上に感じるその重みが愛おしかった。



安心する腕の中
でもいつまでもそうしてるわけにはいかない。



離れるオレを見つめる天音が不安そうな顔をするから

「腕たいへんっすよ^^ありがとう」
天音の両腕をさっき見た見よう見まねで摩ってみる。










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