腕の中の静けさは・・・
早い回復とは言え、包帯や点滴、お腹の子のための機械もコードで繋がっていたから
ベッドで横になるに天音に遠慮して距離を縮められない子供たち。

今はかわいそうだけどしょうがない。


お腹の子のことも天音と話し合ってシオンとカノンにはまだ言わないことにしようって決めた。




「あ、天音?ヒョンたちも来てくれてるんすよ」

「お兄ちゃん?ほんとに?」

「うん、呼んでくるよ」

「カノンもいく~」

「うん、一緒に行こうか」




前回に来てくれて時はまだ天音は目覚めていなかったから

ヒョンは回復した天音に泣きながら怒って、怒りながら笑うから
子供たちから気持ち悪いって言われてて病室は賑やかだった。




その声を聞きつけた先生が顔を見せてくれた。

「いつもお世話になってます。」と、頭を下げたヒョン。




そのうち少し辛そうにした天音。

病院に泊まるって聞かないカノンをなんとかなだめてマンションに帰った。



マンションにって言ったのにホテルを取ってるからってヒョンたちとは
また明日って病院で別れた。








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