腕の中の静けさは・・・
ホントはね違うンすよ。

こんなこと言えないし言っちゃいけないしバレちゃダメ。

オレねおかしいんすよ。
毎晩毎晩おかしいんすよ。


わかってるのに、、
そんなこと考えるのおかしいってわかってるのに毎晩ね・・・





家に帰ってからそんなことばかり考えるンすよ。

そんなこと天音が知ったら驚くと思うし軽蔑されると思うけど、、、



触れたくて

天音に触れたくて・・・



やっぱり触れていたくてずっとずっと・・・



涙がこぼれてどうしょもなくなって天音を抱え込むように抱きしめながら
気持ちが収まるのを待つしかなかった。




「ネェ、、ユソナ?」


あ、、、ぇ、、ぅ、、


「うん、なに、あ、ごめん。苦しかった?(笑)」



うまく笑えてる?


天音の手がすかさず緩めようとしたオレの手を止めた。





「クス、、クスクス、、うんん、大丈夫。うれしいよ。スキだもん、こうやってユソンに抱きしめてもらうの好きだから・・・・・だから大丈夫。」

「・・・そ、、、じゃぁ、、」


そう言ってもう一度、抱きしめ、、いや、抱え込むって言った方がいい。のかな・・・






「こんなふうになっちゃったじゃない私、、」

「そんなふうに言わないっすよ。しかもそんなこと思ってね~もん。(笑)」


大丈夫?笑えてる?




「でもさ(笑)」
笑ってるのがわかるけど・・・



「でもさじゃないけどね。子供たちも言ってたよ。オンマはすごいんだよって^^
シオンくん助けたんだよって学校でも自慢してるんだって」

「カノン?」

「ん、そ、そ(笑)カノン」

「へぇ、、、うれしいな。テレるけど。(笑)」

「テレることなんてないっすよ。ほんとなかなかできないことっすからね」



「でも自分がこんなになっちゃダメでしょ、、(笑)」

「あ、またぁ~こんなにとか言う!じゃぁ~もぉオレも言うけどさっ!!」

「クス、、なに(笑)」




合間に聞こえるクスって笑い声。
小さな小さな笑い声だけどやっぱり思う。



今日も聞けたって・・・

ずっとこれからも聞きたいって・・・




ずっとずっと聞いていたいって・・・






「こんなになっちゃった、、だっけ?」

「ん、(笑)」

「こんなになっちゃった天音なんだけど、、関係ないってゆーか?天音じゃん?こんなでもあんなでもそんなでも・・・(笑)
天音は天音(笑)オレの天音だからさカンケーないんすよね。たぶん・・・」

「ふ、ふ、だぶん?(笑)」



笑ってて・・・
そうやってココで笑ってて。









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