腕の中の静けさは・・・
ゆっくり手を離し立ち上がる。



スヤスヤ眠る我が子のキャリーを押しながら看護室に向かう。



「あら、もぉ寝ちゃったの?」

「はい、ぐっすりです」

「でもそうね。1日半も頑張ったんだものね」

「・・・・・・・・はい」

「そんな顔しないの(笑)もっと大変な人はいるのよ。」

「え!」





衝撃だった。

アレ以上なんて・・・・・・




「さ、パパも早く寝なきゃ。パパも忙しくなるわよ」

「はい。じゃ、お願いします」






そうは言ったものの、そこを離れることが出来ずに

ガラス越しに何個も並ぶベビーキャリーを見ていた。






左から2個目のキャリー

頭の上のプレートには
=パク・アマネ ベビー  2012.12.24生 パク・シオン=と書かれていた。



そぉ。男の子。

名前は決めていた。


ガマンできなくて天音に聞いたんだ。

どっちって・・・・





朴 詩音


韓国で迎えるクリスマスイブ。

オレと天音に天使が舞い降りた・・・












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