腕の中の静けさは・・・
ベッドサイドの目覚ましをセットする天音。

先にベッドに入ってその姿を見ていた。



『起きられる?』

『えぇ?』

『あした』

『オレっすか?』

『わたし自信ない。笑』

『で・・・オレぇ~?』

『ムリっか・・・』



クスって笑いながらかなり早めにセットし直した天音が目覚ましを置くのを確認すると
ベッドに腰掛けてる天音の腰に腕を回した。




そんなオレなんて気にしてない天音は携帯のチェックをしてる・・・




『ねぇ~まだ?』

『ん・・・出張の間にメールの嵐だよ』

『だれとだれとだれぇえ?いっぱい?』

『笑。ん~色々いっぱい。笑』

『なんだよそれ。その色々を教えろって言ってんのに』

『・・・・・・・・ン』


『・・・・・』





『あのね』

『ん・・・・』





『今回マレーシアね、ルイも一緒だったの』





ガバって起き上がって天音の肩をつかみコッチに向かせた。



そっちの心配なんて・・・

全く!全然っ!!してなかったから・・・
余りにも想定外の話しに何も言葉が出てこない。










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