腕の中の静けさは・・・
『知らなかったのよ。向こうに行ったらルイがいて驚いたの。部長は知ってたみたいなんだけど言ったら私が行かないって言うに違いないから黙ってたって・・・』


『え、ぁ?ねぇ、あのぉ、、さ、、、、、』


『ん・・・』




『向こうで、、何か、あったのって、、、仕事じゃなくてアイツとってことなんすか?』

『なに言ってるのよ。ルイは関係ないよ。仕事・・・』


『アイツは何しに来てたんすか』


『だから仕事だって』


『一緒だったんすよね?なんでオレに言わなかった?』



『だって気にするでしょ?』

『あたりまえ』

『だから言えなかったんじゃん・・・』


『でも話して欲しかった。なんでもないんならさ』

『なんでもないよ。私は何でもないけどユソンは違うでしょ』

『でも、こうやって今聞かされても気になるのは同じじゃん』



『そぉ?』

『ん・・・・・でもないな。やっぱり。電話で聞いてたらもっと心配だし気になったか』

『(笑)クスクス。』

『・・・・・・チッ』





『ごめん。でも本当にルイはアメリカに居たときから関わっていて先方のことも良く知っているからサポートで部長が呼んだらしいの』

『へ~~。でもオレだって知ってるし。』

『ん、もぉ。あの社長さん有名人だもん。ウチの会社みんな知ってるじゃない』



『だから何があったんだよ。まさか社長になにかされ 

『バカいわないでよ』




すっごい顔して怒ってるけど無くもないじゃん・・・


考えたくも無いけど・・・





抱きしめてキスをした。



なんでオレがその場に・・・
天音のそばにいてやれなかったんだろう。



チュってわざと音をたてて離れたキスに「ありがと」ってクスって笑った天音。








もう一度抱きしめたら耳元で「ココが一番」って・・・・・



あ・・・もぉ・・・ほんっと好きって気持ちの処理に困る。












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