腕の中の静けさは・・・
「ねぇ?」
「ん?」
「どうしたのコレ」って言いながらパジャマの首元を広げた。
「ああ、なんかすごいよね。」
笑ってる天音だけどオレが目にしてるそれは異様なまでの色と形。
血管が浮き出ているのか緑とも紫とも言えないような色がところどころあり
ゴツゴツ歪な形に変形してる。
オレの知ってるソコじゃなくて声にならない。
「ねぇっ!なになんでこんななの?痛そうだけど大丈夫なんすか?」
「朝、看護師さんが言ってたでしょ。あれよ」
「あれ?」
「うん。」
シオンがねって話し始めた天音が話してくれた。
満タンなんだって・・・
シオンが飲まなかったから行き場をなくした母乳が溜まって大変なことになってるって・・・
コンコン。
またそこへタイミングよく現れた看護師さん。
「どぉだった?あら、寝ちゃったの?お腹減ってなかったのかしらね(笑)」
「そうなんですかね?」
「そういう時もあるわよ。寝たなら連れてくわね」
「はい。お願いします。泣いたら何時でもお越してください」
「そうね。あ、ね!大丈夫?」って言いながら胸をポンって・・・
「痛いです。すっごく・・・」
「そうよね。シオンくん移したら戻るから出しちゃいましょうか」
「え?そんなことできるんですか?」
「マッサージしながらね。そのままじゃ眠れないわよ。痛くて」
「やっぱりですか?ゴツゴツ歪な感じになってるんですよね」
「待っててね」
ってシオンを抱っこして部屋を後にした看護師さんが戻ってきた。
その後、目にした光景にオレは声もでなくて
何度も看護師さんの手を止めては
「ハァ。。もぉアッパなのよ。しっかりね。それにこうしないとオンマ辛いのよ?
それでもいいの?」って呆れた声で諭すように怒られた。
でも・・・
だってさ、泣いてんすよ?
天音が泣いてんすよ?止めるでしょ?
タオルを胸にあてて看護師さんがマッサージをしてるんだけど
天音が「痛い」って言いながらポロポロ溢れる涙いっぱいの顔でオレを見て泣いてる。
・・・・・・・
・・・・・・
「でもごめんね。これしないとあなたが辛いのよ。それに乳腺にもよくないから」
天音はその声に泣きながら何度も何度もうなずいていた。
泣きながらもやっぱりちゃんとオンマの顔で
シオンのためにって一生懸命で
オンマの天音
すごくキレイで誇らしい
だけど・・・・
そんな天音の顔を見ながらオレは少し離れてソファーに座り
全身のありとあらゆるところに力が入る。
拳をギュゥーって握り締めてそれが終わるのを待った。
どれくらい経ったのかもわからない・・・
「まだでるわね(笑)」って笑いながら今度はシオンのためにって搾りだしたんすよ。
少しオレを見て微笑んだ天音。
あ・・・・・もぉ・・・なんか、、、ヤダ。
天音?
オンマの天音は、ちょっとオレのじゃないみたいで、、、ヤダ。
看護師さんを見送って急いで天音を抱きしめた。
「大丈夫なの?ねぇ?」
「ん。でも痛くて死ぬかと思った」
「またそゆーこと言う!!」
「ごめん。でもほんと痛かったんだもん」
「楽になったの?」
「うん。全然ちがう。楽になった」
「・・・・ならよかった」
ギュッて抱きしめてキスをした。
のに・・・
「シオンお腹へってないのかな・・・・・心配」って。
シオンのオンマだけどさその前にさオレの天音なんすよ?
「自分は減ってないの?」
「あ、、そういえばね。」
「ほらぁぁ・・・」
「でも今日はねユソンがきてから一緒にって思ってね。」
ニコニコしててオレもつられてニコニコしてるに違いない。
「なに?なに食べる?っていうかそういうことなら言ってくれたら途中で何か買ってきたのに」
「ごめんね。だけど」
「ん?」
その時「あっぱ~おんま~~」って大きな声と共にゾロゾロ入ってきた同僚たち。
その中には正木とエイミの顔も見える。
「おまえたち・・・・・」
その夜は病室で静かぁ~~に仲間とクリスマスパーティーをした。
その間シオンが起きることはなくて結局天音が呼ばれることもなくて
次の日に聞いたら途中起きたけど搾っておいた母乳を飲んだら
スゥ~って寝ていったそうだ。
「こんな小さいのに親孝行ね」って看護師さんが言うと天音が泣きだした。
その時出産のときに天音が言ったことを思い出す。
『子供が生まれるとダンナさんは二番目になるんだって』
泣いている天音を抱きしめながら考えていた。
・
「ん?」
「どうしたのコレ」って言いながらパジャマの首元を広げた。
「ああ、なんかすごいよね。」
笑ってる天音だけどオレが目にしてるそれは異様なまでの色と形。
血管が浮き出ているのか緑とも紫とも言えないような色がところどころあり
ゴツゴツ歪な形に変形してる。
オレの知ってるソコじゃなくて声にならない。
「ねぇっ!なになんでこんななの?痛そうだけど大丈夫なんすか?」
「朝、看護師さんが言ってたでしょ。あれよ」
「あれ?」
「うん。」
シオンがねって話し始めた天音が話してくれた。
満タンなんだって・・・
シオンが飲まなかったから行き場をなくした母乳が溜まって大変なことになってるって・・・
コンコン。
またそこへタイミングよく現れた看護師さん。
「どぉだった?あら、寝ちゃったの?お腹減ってなかったのかしらね(笑)」
「そうなんですかね?」
「そういう時もあるわよ。寝たなら連れてくわね」
「はい。お願いします。泣いたら何時でもお越してください」
「そうね。あ、ね!大丈夫?」って言いながら胸をポンって・・・
「痛いです。すっごく・・・」
「そうよね。シオンくん移したら戻るから出しちゃいましょうか」
「え?そんなことできるんですか?」
「マッサージしながらね。そのままじゃ眠れないわよ。痛くて」
「やっぱりですか?ゴツゴツ歪な感じになってるんですよね」
「待っててね」
ってシオンを抱っこして部屋を後にした看護師さんが戻ってきた。
その後、目にした光景にオレは声もでなくて
何度も看護師さんの手を止めては
「ハァ。。もぉアッパなのよ。しっかりね。それにこうしないとオンマ辛いのよ?
それでもいいの?」って呆れた声で諭すように怒られた。
でも・・・
だってさ、泣いてんすよ?
天音が泣いてんすよ?止めるでしょ?
タオルを胸にあてて看護師さんがマッサージをしてるんだけど
天音が「痛い」って言いながらポロポロ溢れる涙いっぱいの顔でオレを見て泣いてる。
・・・・・・・
・・・・・・
「でもごめんね。これしないとあなたが辛いのよ。それに乳腺にもよくないから」
天音はその声に泣きながら何度も何度もうなずいていた。
泣きながらもやっぱりちゃんとオンマの顔で
シオンのためにって一生懸命で
オンマの天音
すごくキレイで誇らしい
だけど・・・・
そんな天音の顔を見ながらオレは少し離れてソファーに座り
全身のありとあらゆるところに力が入る。
拳をギュゥーって握り締めてそれが終わるのを待った。
どれくらい経ったのかもわからない・・・
「まだでるわね(笑)」って笑いながら今度はシオンのためにって搾りだしたんすよ。
少しオレを見て微笑んだ天音。
あ・・・・・もぉ・・・なんか、、、ヤダ。
天音?
オンマの天音は、ちょっとオレのじゃないみたいで、、、ヤダ。
看護師さんを見送って急いで天音を抱きしめた。
「大丈夫なの?ねぇ?」
「ん。でも痛くて死ぬかと思った」
「またそゆーこと言う!!」
「ごめん。でもほんと痛かったんだもん」
「楽になったの?」
「うん。全然ちがう。楽になった」
「・・・・ならよかった」
ギュッて抱きしめてキスをした。
のに・・・
「シオンお腹へってないのかな・・・・・心配」って。
シオンのオンマだけどさその前にさオレの天音なんすよ?
「自分は減ってないの?」
「あ、、そういえばね。」
「ほらぁぁ・・・」
「でも今日はねユソンがきてから一緒にって思ってね。」
ニコニコしててオレもつられてニコニコしてるに違いない。
「なに?なに食べる?っていうかそういうことなら言ってくれたら途中で何か買ってきたのに」
「ごめんね。だけど」
「ん?」
その時「あっぱ~おんま~~」って大きな声と共にゾロゾロ入ってきた同僚たち。
その中には正木とエイミの顔も見える。
「おまえたち・・・・・」
その夜は病室で静かぁ~~に仲間とクリスマスパーティーをした。
その間シオンが起きることはなくて結局天音が呼ばれることもなくて
次の日に聞いたら途中起きたけど搾っておいた母乳を飲んだら
スゥ~って寝ていったそうだ。
「こんな小さいのに親孝行ね」って看護師さんが言うと天音が泣きだした。
その時出産のときに天音が言ったことを思い出す。
『子供が生まれるとダンナさんは二番目になるんだって』
泣いている天音を抱きしめながら考えていた。
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