満月の夜異世界へと繋がりました
美しい絹糸のような黒髪
大きな黒い瞳はまるで宝石のよう、潤んだような唇と白い肌がほんのり上気したようにピンク掛かっていて
まるで女神のような女性が王子様の傍らにいる!視線を移すとぐったりと意識のない王子様が…
一国の王子様が魔力切れなどとあってはならない、余程のことがなければ王族が魔力切れなど起こすはずが無いのだ!何故ってそれは国家の存亡に関わるから…王族が途絶えると言うことはその国が滅亡するのと同じこと!だから身内であっても自分の魔力を注ぐというのは厳禁である
それを王子様はこの女性に対して行ったに違いない、裏を返せばそれ程大事な存在だと言うこと…
そんなの許せない!
王妃になるのはこの私
どんなに美しくても平民風情が王子の傍らにいることなど許せるはずもない!ましてや王子様の魔力をその身体に取り込むなどとあってはならない!幾ら王子様が自らしたことでもこの私が許さない
「何をしているのです!国王陛下に早くお知らせを!」
「はっ、リリアナ姫様!」
「それよりも王子様の容態は?」
「見たところ魔力がほとんどこと切れております!急ぎ魔力を補わなければ!」
魔法省の者だろう
額に汗を浮かべながら息も絶え絶えに話している、これは一刻も早く魔力を補給しなければ!
「リリアナ姫様、王族の方の為万が一魔力が切れた時の為の秘薬があります!それを飲ませてみますが効き目があるかどうか……」
そういいながら琥珀色のグラスを王子様の側へと持って来た
「姫様、見たところ秘薬を飲ませても魔力が足りないかも知れません
この秘薬自体にも魔力を注がなければ王子様は目覚めないであろうかと」
「……!」
秘薬にも魔力を注ぐ?!
そんなことしたことがない
私も魔力量が多いほうだけどこれは注ぐ魔力量を間違えれば魔力が暴走するに違いない
ある意味これは危険な賭けだ
どうしよう?!
どうすればいい?
「わ、私!私がやります!」
耳元に響いてきた声のほうに視線を傾けた
大きな黒い瞳はまるで宝石のよう、潤んだような唇と白い肌がほんのり上気したようにピンク掛かっていて
まるで女神のような女性が王子様の傍らにいる!視線を移すとぐったりと意識のない王子様が…
一国の王子様が魔力切れなどとあってはならない、余程のことがなければ王族が魔力切れなど起こすはずが無いのだ!何故ってそれは国家の存亡に関わるから…王族が途絶えると言うことはその国が滅亡するのと同じこと!だから身内であっても自分の魔力を注ぐというのは厳禁である
それを王子様はこの女性に対して行ったに違いない、裏を返せばそれ程大事な存在だと言うこと…
そんなの許せない!
王妃になるのはこの私
どんなに美しくても平民風情が王子の傍らにいることなど許せるはずもない!ましてや王子様の魔力をその身体に取り込むなどとあってはならない!幾ら王子様が自らしたことでもこの私が許さない
「何をしているのです!国王陛下に早くお知らせを!」
「はっ、リリアナ姫様!」
「それよりも王子様の容態は?」
「見たところ魔力がほとんどこと切れております!急ぎ魔力を補わなければ!」
魔法省の者だろう
額に汗を浮かべながら息も絶え絶えに話している、これは一刻も早く魔力を補給しなければ!
「リリアナ姫様、王族の方の為万が一魔力が切れた時の為の秘薬があります!それを飲ませてみますが効き目があるかどうか……」
そういいながら琥珀色のグラスを王子様の側へと持って来た
「姫様、見たところ秘薬を飲ませても魔力が足りないかも知れません
この秘薬自体にも魔力を注がなければ王子様は目覚めないであろうかと」
「……!」
秘薬にも魔力を注ぐ?!
そんなことしたことがない
私も魔力量が多いほうだけどこれは注ぐ魔力量を間違えれば魔力が暴走するに違いない
ある意味これは危険な賭けだ
どうしよう?!
どうすればいい?
「わ、私!私がやります!」
耳元に響いてきた声のほうに視線を傾けた