満月の夜異世界へと繋がりました
「水不足の問題だがとりあえず市内の井戸や川を視察しようと思う、美結も来てくれるか?」


「あ、あたしも?!」


「実際に見てみたら美結ならば何か知恵が浮かぶかもしれない」


「でも期待されてもあたしなんて何の役にもたたないかも」


「役にも立たないなんて言うな、美結は充分この国に貢献している!その証拠に父上は美結の感染対策を正当に評価したからこそ釈放したんだ」


王子はそう力強く言葉を発するとあたしの頬をそっと撫でた
なんでも王子の父上である国王陛下は
牢でのことを聞き及びあたしの感染対策を国中に広めるように発布したんだとか、あたしにも尽力をお願いしたいってことと王子のフォローもあり釈放されたんだとか
あ~とりあえず良かったかな


「それで今から近場の川と井戸に視察に行ってみようと思うが大丈夫か?」
 

王子の言葉に頷くと早速馬車で川へと向かう、数分馬車を走らせて到着した私の目の前に広がっていたのは驚きの光景だった
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