満月の夜異世界へと繋がりました
「王子、城を出ると言っても敷地内の魔法省ですそれに会おうと思えばいつでも会えるではないですか?美結さんの安全面などをを考えると妥当な線かと」
「マイク!、敷地内と言っても俺の側を離れるのは変わりないではないか!!
今は只でさえ父上が病に伏し政務も忙しく会えない日々もあると言うのに·····」
王子は伏し目がちに悲しそうな表情を浮かべると隣に座るあたしの手をギュッと握りしめる
確かに王子もこの頃忙しく会えない日も続いていた、正直言って淋しかったってのが本音だけど国の為に頑張ってる王子に我儘は言えない
嫌がらせを受けてるなんてことが知れたら王子はただでさえ忙しいのに心を痛めるに決まってる
貴族でもなんでもない平民が王子の側に居てはいけない
周りの人達が色々言ってるのは知っている
王子が連れてきた客人は何なのだ?愛人なのか?後ろ盾も何もない彼女が王妃なのでは?
私は異世界から来た一般人
魔力がちょっと使える位で皆んなが色々心配するのはもっともな話
王子は次の国王陛下になる身なのだ
惚れた腫れただけじゃ王子の伴侶にはなれないってことくらいあたしにはわかっている、だから·····
好きな人の足枷にはなりたくない
せめて王子の役に立つ為にもあたしはしっかり魔法を勉強したいのだ
「王子····この国の為にも自分の為にも魔法を1から勉強したいの、わかって!!」
「美結······」
隣りに座る王子はポツリと名前を呟くとふいに壊れる位、あたしを抱きしめた
「マイク!、敷地内と言っても俺の側を離れるのは変わりないではないか!!
今は只でさえ父上が病に伏し政務も忙しく会えない日々もあると言うのに·····」
王子は伏し目がちに悲しそうな表情を浮かべると隣に座るあたしの手をギュッと握りしめる
確かに王子もこの頃忙しく会えない日も続いていた、正直言って淋しかったってのが本音だけど国の為に頑張ってる王子に我儘は言えない
嫌がらせを受けてるなんてことが知れたら王子はただでさえ忙しいのに心を痛めるに決まってる
貴族でもなんでもない平民が王子の側に居てはいけない
周りの人達が色々言ってるのは知っている
王子が連れてきた客人は何なのだ?愛人なのか?後ろ盾も何もない彼女が王妃なのでは?
私は異世界から来た一般人
魔力がちょっと使える位で皆んなが色々心配するのはもっともな話
王子は次の国王陛下になる身なのだ
惚れた腫れただけじゃ王子の伴侶にはなれないってことくらいあたしにはわかっている、だから·····
好きな人の足枷にはなりたくない
せめて王子の役に立つ為にもあたしはしっかり魔法を勉強したいのだ
「王子····この国の為にも自分の為にも魔法を1から勉強したいの、わかって!!」
「美結······」
隣りに座る王子はポツリと名前を呟くとふいに壊れる位、あたしを抱きしめた