満月の夜異世界へと繋がりました
「あら、あなた達お知り合い?」 


「はい、知り合いと言うか古い友人です」


横沢くんの言葉に呆気に取られるしかない、って言うかよく私だってわかったよね?かなり見た目が変わってると思うんだけど······


「会った瞬間すぐに美結だってわかったよ、それにしても見違えたね驚いた」


「こ、こんにちは····お久しぶりです」


頭の中が物凄く混乱していた
どうして日本にいるはずの彼がここにいるのか?どうして王子の婚約者候補であるリリアンさんと一緒なのか?
聞きたいことは山程あったけどあたしはリリアンさんにお茶をしに行くと返事をしてしまった手前今更断ることも失礼だと思い彼女の後を付いていくしかないじゃないか!!



でも柔らかな日差しが差し込むテラスはとても気持ちがいい
だけど·····き、緊張する!!


「さあ、どうぞお掛けになって」


彼女の鈴の鳴るような声が耳元に響いて緊張感が増したような気がした






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