満月の夜異世界へと繋がりました
第13章
周りの空気に圧倒されていた
その神殿は真っ白でどことなくギリシャのパルテノン神殿に似ている
巨大な柱が立ち並び屋根の上には天使の彫刻が施されている
ぴんと張りつめた空気があたしを纏う
この場に神様が確かにいる・・・・そんなことを感じさせる場所だった
「今日は祈りの日があるからすべての公務が休みになる」
「え、そうなんだ・・・・でも、あたし王子とここに居て大丈夫?」
「祈祷の時間はまだ後だから大丈夫だ、来たのは初めてだろう案内しよう」
王子に手を引かれ階段を登り神殿の中に入ると中の神官や魔法省の人達であろうか
数多くの人が掃除をしたり花を飾ったり準備をしていた
王子を見つけると礼をして道を開ける
ま・・・・まずい一般人のあたしがここにいて大丈夫か?
改めて目の前にいる人がこの国の王子なんだと気づかされる
あたしは生まれてから一度もこんな風に扱われたことがないもの
そんなことを思っているあたしの思いとは裏腹に王子の手はあたしの手を握りしめたまま神殿の奥へと入っていった
「これはこれは王子殿下まだ準備も整っていないのですがどのようなご用向きでしょうか?」
「神官長今日はこの者と見学に来ただけだそんなに時間は取らせないから仕事に戻っていいぞ、二人で建物の中を見たいだけなのだ」
「わかりました、では何かありましたら申しつけください」
白いローブを来た神官様らしき人はそう王子に告げると奥へと入っていく
あたしは神官様を眼で追うと手を繋いだままの王子を見上げた
「この奥には歴代の王と王妃の人物画が飾られてある、見てみるか?」
「うん、でもいいの?「なんとなく見てほしくてな、今日は無性に美結に見せたくてたまらないんだ」
柔らかく微笑んだ王子はもっと奥へと入っていく
そこは壁一面に歴代の王と王妃の人物画が飾られていた
すごい・・・・何代か前の王様なんだろうけどみんな何処となく王子に似てる
それに威厳があってオーラが半端ない
「どうだ?これが歴代の王と王妃だ」
「なんだか・・・・圧倒されちゃう「そうか・・・・俺はここに来ると身が引き締まるというか自分が王になっても大丈夫なのかって気にさせられて無力さを感じづにはいられなくなる」
王子・・・・
無意識に繋いだ手をきゅっと握りしめると奥にひとつだけカーテンがかけられた絵に何気なく視線がいった
あれ?なんであそこだけカーテンが?
「王子・・・・あのカーテンは」
「ああ、あれも前王妃の人物画だ「でもなんであの絵だけカーテンが?」
「父上の最愛の王妃だったひと、病死ということになっているがいまだに行方がわからず生死不明、父上は忘れられないのかあの王妃の絵だけは絶対に外そうとはしないまあいわくつきの絵ってとこだ」
そう言いながらそっとカーテンを開けた王子
あたしの眼に入ってきた白いドレスを着た女性に頭が真っ白になった
これ・・・・これってまさか・・・・
お・・・お母さん?!
似てる、似ている!でも他人の空似ってことも・・・・
ふと絵画の手元に視線が行った
手袋を手元に持ってて手の甲にうっすら痣のようなあと
確かお母さん小さいころ火傷したあとだって言ってた・・・・
え?なんでお母さんがここにいるの?!
なんで・・・?なんで?!
あたしは頭が混乱してその場に座り込んでしまっていた
その神殿は真っ白でどことなくギリシャのパルテノン神殿に似ている
巨大な柱が立ち並び屋根の上には天使の彫刻が施されている
ぴんと張りつめた空気があたしを纏う
この場に神様が確かにいる・・・・そんなことを感じさせる場所だった
「今日は祈りの日があるからすべての公務が休みになる」
「え、そうなんだ・・・・でも、あたし王子とここに居て大丈夫?」
「祈祷の時間はまだ後だから大丈夫だ、来たのは初めてだろう案内しよう」
王子に手を引かれ階段を登り神殿の中に入ると中の神官や魔法省の人達であろうか
数多くの人が掃除をしたり花を飾ったり準備をしていた
王子を見つけると礼をして道を開ける
ま・・・・まずい一般人のあたしがここにいて大丈夫か?
改めて目の前にいる人がこの国の王子なんだと気づかされる
あたしは生まれてから一度もこんな風に扱われたことがないもの
そんなことを思っているあたしの思いとは裏腹に王子の手はあたしの手を握りしめたまま神殿の奥へと入っていった
「これはこれは王子殿下まだ準備も整っていないのですがどのようなご用向きでしょうか?」
「神官長今日はこの者と見学に来ただけだそんなに時間は取らせないから仕事に戻っていいぞ、二人で建物の中を見たいだけなのだ」
「わかりました、では何かありましたら申しつけください」
白いローブを来た神官様らしき人はそう王子に告げると奥へと入っていく
あたしは神官様を眼で追うと手を繋いだままの王子を見上げた
「この奥には歴代の王と王妃の人物画が飾られてある、見てみるか?」
「うん、でもいいの?「なんとなく見てほしくてな、今日は無性に美結に見せたくてたまらないんだ」
柔らかく微笑んだ王子はもっと奥へと入っていく
そこは壁一面に歴代の王と王妃の人物画が飾られていた
すごい・・・・何代か前の王様なんだろうけどみんな何処となく王子に似てる
それに威厳があってオーラが半端ない
「どうだ?これが歴代の王と王妃だ」
「なんだか・・・・圧倒されちゃう「そうか・・・・俺はここに来ると身が引き締まるというか自分が王になっても大丈夫なのかって気にさせられて無力さを感じづにはいられなくなる」
王子・・・・
無意識に繋いだ手をきゅっと握りしめると奥にひとつだけカーテンがかけられた絵に何気なく視線がいった
あれ?なんであそこだけカーテンが?
「王子・・・・あのカーテンは」
「ああ、あれも前王妃の人物画だ「でもなんであの絵だけカーテンが?」
「父上の最愛の王妃だったひと、病死ということになっているがいまだに行方がわからず生死不明、父上は忘れられないのかあの王妃の絵だけは絶対に外そうとはしないまあいわくつきの絵ってとこだ」
そう言いながらそっとカーテンを開けた王子
あたしの眼に入ってきた白いドレスを着た女性に頭が真っ白になった
これ・・・・これってまさか・・・・
お・・・お母さん?!
似てる、似ている!でも他人の空似ってことも・・・・
ふと絵画の手元に視線が行った
手袋を手元に持ってて手の甲にうっすら痣のようなあと
確かお母さん小さいころ火傷したあとだって言ってた・・・・
え?なんでお母さんがここにいるの?!
なんで・・・?なんで?!
あたしは頭が混乱してその場に座り込んでしまっていた