満月の夜異世界へと繋がりました

「は~もうすぐ試験だな~いい加減勉強しないと卒業出来なくなっちゃう
バイト明日から休もうかな」

マンションの自分の部屋の前に来ると思わず呟く
そう来週から試験が始まるのだ
あたしが通う高校は県内でも有数の進学校、そんな学校に特待生として通うあたしは学費も当然免除、でも
成績が悪くなると当然特待生としての特権はなくなる


「ご飯食べたらさっそく勉強だ~」


自分の気持ちを奮い立たせるように頬を軽く両手でパンッと叩くとさっそく部屋着に着換えバイト先から頂いたお弁当を頰張った


「さて、手始めは数学からやろうかな」


あたしはお弁当を食べ終えるとリビングのテ−ブルに勉強道具を広げた


「あれ?範囲は何処からだったっけ?
確か３６ペ−ジだったよね」


テスト範囲の書かれたプリントを眺めるとやっぱりあたしの記憶は正しかったようだ


「うん!当たり!３６ペ−ジで間違いない」

「そうか間違いないか?「うん!間違っては…え？」



「俺だ、久しぶりだなぽっちゃり娘!」