満月の夜異世界へと繋がりました
「王子…ズバリ聞きますけど…」

「なんだ?「何か隠してること…ありますよね?」


「……!」


思わず絶句
一瞬頭の中が真っ白になって言葉を失う、なんでだ?
どうしてだ?俺はいつものように普通に公務をこなしいつも通りにしていたはずだ!美結の笑顔が頭に浮かんだまま悪友の顔をじっと見つめる

「別に隠していることなどない」

「そんなはずはないでしょう?水臭いですねえ、そう思いませんか?ジョ−ジ?」

「全くよ~俺たちに隠すことないだろ?何年一緒にいると思ってんだ!
いい加減白状しろよ!このジョ−ジ様に言ってみろよ!マイクもこう言ってんだからよ~」


「そうですよ、何か悩んだ時にはいつも私達に真っ先に相談してくれたでしょう?ほら、話すと楽になりますよ」


眼鏡を掛け理知的な瞳が印象的なマイクが俺の肩を叩きながらそう問いかける、ジョ−ジも俺の隣りに座ると顔を覗き込むようにしながら心配そうに再び問いかけた

「もしかして女が出来たとか?そうなのか?!」

「ば!…そんなことある訳が!「は~オリバー…その反応まさかの図星でしょう」

「……「さあ、どこの令嬢なんだよ!
吐けよ!もしかして相手は平民か?」

まあ、平民と言えば平民か
ジョ−ジの言葉に素直に反応してしまった俺が悪いのだろう


次の満月の夜、幼馴染のマイクとジョ−ジに美結を合わせることが決まってしまっていた、もちろんあいつらは美結が鏡の中の異世界の人間だとは思ってもいないのだった





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