満月の夜異世界へと繋がりました
滅多に行かない生徒会室、あたし初めて行くかも……
っていうか生徒会に関係ある人しか
行かないから無理ないよね?
確か校舎の4階だったはず


息を切らして階段を駆け上がるとすぐに目に入る生徒会室の文字あった!生徒会室!
ドアをノックしようとすると誰かの話し声が聞こえてきた…これは多分横沢くんだ!

するとノックしようとした直前響いてきた声に身体が動きを止めてしまう


横沢くんの声…
こんなの別人みたい本当にあたしの
知ってる横沢くんなの?
身体中が冷える、なんだか息が止まりそう


引きずるようにヨロヨロと歩いてようやく家へと帰って来た
誰もいない空間が更に身体の冷たさを増したような気がした

渡そうと思っていたスマホと鞄を持ったままリビングにあるソファに座り込む

こんな時かわいい女なら泣き叫ぶのかな?

知らず知らずの内に流れる涙は中々止まらなくて横沢くんの言葉だけが
いつまでも耳に響き渡っていた




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