満月の夜異世界へと繋がりました
第5章
消えてしまいたい…
お父さんとお母さんに逢いたいよ
こんなの嫌だよ
まるでこの世界に自分ひとりで取り残されたみたい


逢いたい
せめて王子に逢えたら……
あたしもそっちの世界に行けたらいいのに…


無意識にそっと鏡に触れてみる
ひんやりとして少し冷たい
もう少し触れてみるとピリッと身体に電気が走ったような感覚


あれ?この感覚は……


そう思った瞬間身体が鏡の中に吸い込まれるような感覚がして…


目の前が真っ暗になりゆっくりと意識が遠のいていった
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