満月の夜異世界へと繋がりました
身体中が何処かに吸い込まれる
見動きがとれない
真っ暗な闇の中に放り込まれたような感じがした、この闇は何処まで続くんだろ…歩いても歩いてもその状態は続いていたんだけどあたしは諦めず必死に歩き願った


きっと抜け出せる!そう思った瞬間
何処か遠くに薄っすらと光が見えたような気がした、え?…光?!すると
瞼の奥に明るさを感じてゆっくりと瞳を開けていく

ここは…?えっ何処?
あたし一体どうしたんだっけ?
学校から帰って、そうだ!横沢くんに
スマホを返そうとして…
あの後確か鏡に触れて、その後確か…


「あ!良かった!目が覚めたのね」

「えっと…あれ?ここは…」

「ここは王都から少し離れた所にあるケルンの森よびっくりしちゃたわ、あなた森の中に倒れてるんだもの~一瞬死んでるのかと思ったけど生きてはいるみたいだしでも揺すっても何しても起きないから仕様がないから家に連れて来ちゃったって訳」

「ご、ごめんなさい!迷惑掛けてしまって」


「いいのよ~それより身体の方は大丈夫?何処か痛いところはない?」


「今のところはなにも…それよりも助けて頂いてありがとうございます」

私がそうお礼を言うと彼女はやんわりと笑みを浮かべる
長いブラウンヘアで色白、お色気たっぷりの美女が私の目の前に佇んでいた


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