満月の夜異世界へと繋がりました
「あ、アーサ−くん待って!」

「お姉ちゃん遅いよ~早く!僕捕まえる気ある?」

小太りな身体を揺すりながら走るのはかなりきつい
走りながらやっぱりダイエットしようかなって思ってたらあたしの先を走っていたアーサ−くんが躓いて勢いよく転んでしまった


「うわあぁ~ん!!痛いよ~」

「だ、大丈夫?!お姉ちゃんに傷見せて」

案の定アーサ−くんの膝小僧はものの見事に擦りむいてかなりの血が出ていた

どうしよう、絆創膏も消毒薬もないのに…!アーサ−くんかなり痛そう
あたしは咄嗟に自分の手をそっと患部に触れていた
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