満月の夜異世界へと繋がりました
「お腹空いたわね、この近くに美味しいって評判のレストランがあるから何か食べに行きましょ」

「わあ!楽しみ!」

で…入るなり固まった
凄い注目浴びてるような…
多分あたしじゃなくってみんなマ−シーさんを見てるんだろうけど
レストランに入るなりまるで芸能人が、来たかのような感じだよ

「美結気にしないで早く食べましょう」

マ−シーさんがそう呟くと大きな肉を頰張った。塩と胡椒だけで味付けされたものだけど驚くほど美味しく
パンも野菜ス−プも素材の味が生きててとても美味しかった

全て食べ終えて立ち上がろうとするとふいに隣に気配を感じる
驚いて隣を見ると大柄な男が不敵な笑みを浮かべあたし達の肩を抱きながら突然隣に座ってきた

「な、なによ!あんた達!」

「お前魔法省のマ−シーだろ?相変わらずべっぴんさんだよな~俺一度お前さんと食事でもって前から思ってたんだよ」


「だ、誰かあんたなんかと!「なあ、一杯くらい付き合ってくれよ!連れの姉ちゃんもいいだろ?」

「へ~こっちのふくよかな姉ちゃんも案外可愛い顔してんじゃん!一杯のもうぜ」

肩を抱き寄せ身体を寄せてくる男にぞわりと背筋に冷や汗が走った
イヤ!イヤだ!イヤだよ!

嫌悪感で一杯のあたしが嫌だと言っても離してもらえない
どうしよう!王子助けて!
これは最悪蹴飛ばして逃げるしかない!そう思った時突然目の前の男がお腹を押さえ苦しみだした
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