満月の夜異世界へと繋がりました
「うっ…う、はっはあっ!つっ」

「おい!兄貴!突然どうし…だ、大丈夫かよ、おい!しっかりしろよ!」


「は、腹が…つっ…うぅっ」


「は、腹?!腹が痛えのか?何だよ何か変なもんでも食ったのか?おい!しっかりしろよ!」

彼の言葉とは裏腹に大柄な私の目の前の男は時間が経つ毎に更に苦しみが増すようで突然椅子から転げ落ちたかと思うと床に倒れ込んだ

「ちょっと!しっかりしなさいよ!どの辺りが痛いの?あたしに見せてみなさい」


辺りにマ−シーさんの力強い声が響き渡る、周りのお客さんもどうしたことかと野次馬でギャラリーが増えつつあるがそんなことどこ吹く風の
彼女、一瞬パニックになりつつあるあたしと違って彼女は冷静に痛がる
彼の患部に触れた


「これはまたただのお腹を壊したってだけの症状じゃなさそうね」

マ−シーさん?
えっ…と言うことは他の病気ってこと?


「一か八かやって見るけど…念の為
誰かひとっ走り魔法省に行って人を呼んできてくれないかしら?」

「お、俺!行って来る」

連れの男はワタワタと転がるように
レストランを出て行く
するとマ−シーさんは彼のお腹に手をかざすと治療を始めた


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