満月の夜異世界へと繋がりました
魔力を補給するにはふたつの方法がある、食事からと人から補給されるのが一般的な方法である
普段ならば食事から常に補給しているので大丈夫なのだが今回の美結さんのように枯渇してしまってほとんどなくなってしまった場合は別だ
魔力のある人間から補給して貰うしか手は無い、早く補給しなければ眠ったままの状態になり死んでいるのと同じ状況になってしまう
私がやるしかないか…
王子の怒った顔が一瞬目に浮かんだが心を決めてそっと近づく
ふと補給している所を見られたくなくて急いでドアを閉めた

彼女に近付くと一瞬息を飲んだ
薄っすらと汗を浮かべた額に張り付いた髪をそっと撫でるとぷっくりとした可愛らしい唇にそっと口づけた

何だか甘い香りのする様な彼女の唇に夢中で口づける、魔力を補給しているんだ!俺は魔力を補給している!
そう思って自分を律しながら魔力を浸すら注いでいた


どれ位時間が経ったのだろう
駄目だ!彼女の柔かい唇につい夢中になってしまった!そう思いながらそっと唇を離す

瞬間聞き覚えのある彼女の声が聞こえた様な気がした
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