薔薇の花に魅せられて・・・(GL)
私だって、姉さんがもし見知らぬ人と嬉しそうに話してたら。

泣いちゃうほど辛いもの。

今姫芽の気持ちを理解してあげられるのは、私だけなんだ。

姫芽の苦しみが少しでも和らぐように、ただ抱き締めていた。



ようやく泣きがおさまった姫芽は。

私の胸から顔を離して見上げた。

泣きすぎて目が真っ赤に充血している。

せっかくの可愛いお顔が台無し・・・。


でもこればっかりは仕方ないよね。


「姫芽・・・大丈夫?少しは落ち着いた?」

「うん・・・ごめんね。ありがとう」

そう言って軽く微笑んだ。
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