薔薇の花に魅せられて・・・(GL)
少しは辛さを取り除けたのかな?


こんな私でも役に立つことがあるんだと、嬉しくなった。

ふと姫芽は口を開く。

「ねえ・・美桜子」

「ん〜?」

「やっぱりあの提案・・・私には無理だよ」

「姫芽・・・」

「ことちゃんを裏切るようなことはしたくないんだ」

「でも・・・姫芽」

「ごめん!」

姫芽は私に背中を向けて続ける。


「美桜子・・・ごめん。今の私にはそういうことが出来るほど余裕じゃない。どうしてもって言うのなら・・・美桜子一人でやって」

そう言って姫芽は、逃げるように走り出す。
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