薔薇の花に魅せられて・・・(GL)
「まず、さっき私と一緒に居た男の人なんだけど・・・」

「う・・・うん」

「実は、私のお見合い相手・・・なの」

「え・・・?」


ガーーーン!!


天井から冷水を浴びたかのように、頭の中が真っ白になる。

まるで金縛りにあったように・・・体が動かない。

「姉さん・・・それって」

「あ、ごめん。誤解しないで?お見合い相手と言っても、私断ったから」

「どうして?」

「どうしてって・・・」

一瞬悲しい表情になったのを、私は見逃さなかった。
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