薔薇の花に魅せられて・・・(GL)
――――――――どのくらい姉さんと、キスを交わしていたのだろう?


姉さんはふとゆっくり唇を離した。

何だか寂しい気持ちになるのは、何故?

姉さんは私を見つめて優しく微笑んだあと、頭を撫でながら口を開く。


「美桜子、あなたのことが好き、愛してる。キスしたくなるほど大好きなのよ。お願い・・・信じて?もし嫌だったなら、今すぐ私のことを殴ってちょうだい・・・」


「ね・・・えさん?」

言いかけてハッとしてしまう。

姉さんの綺麗な瞳から、涙がこぼれていたから・・・。


「なんで姉さん、泣いてるの?」

「・・・だって、美桜子の気持ちも考えず勝手にキスしてしまったから・・・。ごめんね」
< 185 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop