薔薇の花に魅せられて・・・(GL)
「お父様・・・またいつもの件ですか?」

「ああ。向こうの方もその日しか会えないそうだ。急だが、仕方あるまい」

「お父様!」

私は我慢ならず、その場に勢いよく立ち上がる。


「百合・・・?」

父が驚いたように私を見ている。


そりゃそうだろう。

珍しくこの私が、感情を昂らせているのだから。

でも・・・これ以上我慢の限界です!


「私・・・これ以上はごめんですわ」

「何・・・?」

「何故私の人生、好きなように生きてはいけないのですか?もううんざりです!毎回のようにお見合いだなんて!」
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