薔薇の花に魅せられて・・・(GL)
「百合!話はまだ終わってないだろう?座りなさい。ご飯もまだ残ってるぞ!」

「・・・わ」

「何?」

「もう話になりませんわ。この話はなかったことにしてちょうだい!」

「な・・・なんだと!?」

「お父様なんか、大嫌い!!」

そう言って私は、食堂から勢いよく飛び出す。

「おい、待て!百合」

背後で父が私を呼び止める声がしたけど。

それを無視して、学校へ行く支度を始める。


その時。


コンコン。


「百合。ちょっといいかしら?」

母がドアをノックしてきた。
< 23 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop