薔薇の花に魅せられて・・・(GL)
「いいわよ」

母が遠慮がちに部屋に入ってくる。

「百合、ごめんね?お父さん、あんなこと・・・」

「お母さんは悪くないよ。だから謝らないで?」

「でも・・・」

「大丈夫だって!私ね、お見合いする必要なんてないの」

「百合、もしかして・・・あなた」

「ええ・・・」

私の言葉に母は察してくれたのか、優しく微笑んで頷いてくれた。


「そう・・・。お母さん応援するわ」

「ありがとう」

「お父さんには私からもよく言っておくから。あ、もちろんこのことは、二人だけの秘密」

「さすがお母さん、分かってる」
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