薔薇の花に魅せられて・・・(GL)
「まあまあ、細かいことは気にしない。さあ行きましょう」

「う、うん・・・」

そう言って私の手を強く引っ張って歩いてく。


姉さん・・・上機嫌だな。

そんな姉さん見ていると、私も嬉しくなってくる。

顔が緩んでしまうよ・・・。

今日の姉さん、何だか幼い子供のようで胸キュンしてしまう。

いつも頼りになる姉さんも良いけど。

たまに私にだけ見せてくれる、こんな笑顔も好き。


それにしても、今日は姉さんと二人きりの時間を過ごせるんだ。

そう思うと、またニヤニヤしてしまう。

みんなが必死で授業している間、私たちは秘密のお茶会。

密会をしているようでドキドキする。


私は姉さんとはぐれないように、しっかり手を握り返して歩いた。
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