薔薇の花に魅せられて・・・(GL)
その時。


ガサッ!!


突然物音が聞こえてきて、思わずビクッ!と肩が揺れてしまった。



「ゆ・・・百合。何?今の音・・・」

琴子がかなり怯えたような口調で言う。

「え、ええ・・何なのかしらね?」
私と琴子が周りを見渡して探してみる。

あら・・・?

「ねえ、琴子・・・あの草むらの中に誰かいる」

私は指を指して琴子に告げる。

「え!?」

今は授業中だから、他には誰もいないはず・・なのに。

一体誰かしら?

さすがに私も怖くなって、思わず琴子の手を取って強く握ってしまった。
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