薔薇の花に魅せられて・・・(GL)
「琴子・・・私もちょっと怖いかも」

「百合・・・一緒に確認してみよう。そうすれば怖さも半減するかも」

「そ・・・そうね」

琴子と手を握り締めたまま、ゆっくり草むらに近付いてく・・・。


怖くない・・・怖くない・・・。

心に暗示をかけてゆっくり・・・ゆっくりと。


その時、黒い影が突然私たちの目の前に立ちはだかる。

怖さ倍増して目を強く瞑ってしまった・・・その時。


「もしかして・・・こっちゃん?」

その黒い影の人物が名前を呼ぶ。
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