極秘出産のはずが、過保護な御曹司に愛育されています
「大事な娘があんなに寂しい思いをしていたのに気付けなかった。今まで未来にわがまますら言わせてあげられなかったなんて、情けない……っ」
声をつまらせながら言った私に、結貴は頭上で小さく息を吐きだした。
「そんなことない。未来ちゃんは本当に素直でいい子だよ。今日も文香の誕生日のためにすごく頑張ってた」
「でも」
「さっき眠るときに少しだけ話したら、未来ちゃん『わがままを言ってごめんなさい』って謝ってくれたよ。俺が帰るのがさみしいのもあったけど、俺といるときのママがとてもうれしそうだからもう少し一緒にいさせてあげたかったって」
「私のために……?」
「ママのことが大好きだから、ママの笑顔をもっと見ていたかったんだって。そんな優しい子を育てた文香が、母親失格なわけないだろ」
驚いて顔を上げると、優しくほほえみかけられた。
胸がいっぱいになって、視界が涙でうるんでいく。
声をつまらせながら言った私に、結貴は頭上で小さく息を吐きだした。
「そんなことない。未来ちゃんは本当に素直でいい子だよ。今日も文香の誕生日のためにすごく頑張ってた」
「でも」
「さっき眠るときに少しだけ話したら、未来ちゃん『わがままを言ってごめんなさい』って謝ってくれたよ。俺が帰るのがさみしいのもあったけど、俺といるときのママがとてもうれしそうだからもう少し一緒にいさせてあげたかったって」
「私のために……?」
「ママのことが大好きだから、ママの笑顔をもっと見ていたかったんだって。そんな優しい子を育てた文香が、母親失格なわけないだろ」
驚いて顔を上げると、優しくほほえみかけられた。
胸がいっぱいになって、視界が涙でうるんでいく。