極秘出産のはずが、過保護な御曹司に愛育されています
 顔を真っ赤にした文香に短いキスをして、手を取り和室を出る。
 しっかりと襖を閉めて、ふたりで浴室へ向かった。

 広いとは言えない脱衣所で、恥ずかしがってなかなか服を脱ごうとしない文香に焦れて手を伸ばす。

「え、結貴……?」

 彼女が慌てている間にバンザイさせてニットを脱がし、スカートのファスナーを下ろす。

 あっという間に下着姿にされた文香は、こちらに背を向け俺の視線から体を隠そうとする。
 
 そんなかわいい抵抗をする文香を、手を伸ばし背後から抱きしめた。

「そうやって焦らすなって」
「焦らしてるわけじゃ……。んんっ」

 我慢できずに文香の首筋にキスをする。
 軽く吸い上げると、白い肌はすぐに薄紅色に色づいて俺の支配欲を煽った。

 唇をすべらせキスをするたびに文香は「ん……っ」と湿ったため息をもらす。

「かわいい声」

 くすくすと笑いながら、文香の下着の中に指を滑り込ませる。

「あ……っ。ま、待って。浴室じゃなにもしないって言ったのに」
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