極秘出産のはずが、過保護な御曹司に愛育されています

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　結貴と再会して一ヶ月。



　日曜日は、未来をつれて祖父のお見舞いに来るのがいつもの過ごし方だったけれど、最近はその習慣にひとり加わるようになった。

「おじいちゃん、おみまいに来たよー」

　未来が病室のドアを開けると、こちらを振り返る人物がふたり。

　ひとりはもちろん祖父で、もうひとりは……。

「ゆうきさんっ！」

　柔らかな笑みを浮かべた結貴を見て、未来が嬉しそうに飛び跳ねた。

「こんにちは、未来ちゃん」
「こんにちはっ！」

　元気よく挨拶をした未来の頭を、結貴が優しくなでてあげる。
　その微笑ましい光景に目を細める祖父。

　私だけがひとり、どういうリアクションをしていいのかわからず顔をしかめた。

「おじいちゃん。また結貴に私たちがお見舞いに来る時間を教えたでしょ」

　声をひそめた私に、祖父は飄々とした笑みを浮かべる。