貴方のものになりたい

キーホルダー

ようやく終わった。
１限目が終わったんだ私はホッと一息を着く。また来た
「菜々〜さっきの話の続きなんだけどぉパパがねぇ温泉に連れてってくれるんだって！｣
「へぇ〜いいな〜｣
五月蝿い本当無理、イラつくんだけど？金持ちアピ？無理、病みアピに金持ち？なによあんた本当に。私は爪を噛んだ。
「それでねぇ！ママとパパは同じ部屋で私とお兄ちゃんは同じ部屋なんだ〜すっごい楽しみ｣
「よかったね！大好きなお兄さんと一緒で｣
「うん！お兄ちゃんと一緒なんて幸せだよ！｣
あーそうですか、そんなのどうでもいいんだけど。
そんなこんなで私の駆逐な生活は1日終えた。今から隼人とお家デート隼人が私の家に来る。私は隼人が好きだと言っていた私服になる。
『ピンポーン』
隼人だ。私は笑顔でドアを開ける
「どうぞ、入って｣
「ごめんな、急に菜々の家でデートするなんて言って｣
はぁ、そんなのいいのに……気を使うことないの全く隼人はお人好しなんだから。
隼人の鞄に何か着いている。私は挙げたことないキーホルダー？どういうこと。隼人にはお兄さんしかいないし。浮気？なんなの？何か探す方法は？直接聞く？はぁ……考えれば考えるほど頭が回らない。ほっといてみよう
「あがって、汚くてごめんね｣
「あ、ありがとう｣
私はジュースとお菓子を机に置く。
やっぱりあのキーホルダーが目に入る。考えるな私。考えないで私。私は私を慰めた。