私の彼は魔王様
『では。さらばだ。ケルベロス来い。花梨こっちだ。』


『じゃ、あの、蓮さん、さようなら。』


ぺこり とお辞儀をした私に初めて蓮が少しだけ本当に笑ったような気がする。

『君を犯そうとした男に挨拶など。変わった女だ。』


『花梨っ!!早く来ないかっ!!!ぐずぐずしてるとこの場で裸に剥くぞっ!!』



『うわっ!はいっ!』



慌てて皇の側に駆け寄る。

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