私の彼は魔王様
最終章:私の彼は魔王様
〈一年後>
『花梨っ、卒業証書おとさないでよ?』
『もぅ!いくらドジでもそれはないよっ。』
毬との軽口も今日が最後。
今日は高校の卒業式だ。
両手には卒業証書やクラスメートの寄せ書き、花束でいっぱい。
皇がいなくなって、不思議な事に誰も皇や蓮さんを覚えては居なかった。
『花梨、謝恩会は行く?』
『一回家に帰るよ。荷物多いし。』
『了解。また後でね。』
アパートまでの道のりをゆっくり歩く。
(皇、私髪の毛伸びたし、少し痩せたよ。一年前はこんな辛いなら恋なんてしない、って思ったけど今は皇に会えて良かったって思うよ。旅にはいかなかったんだ。逃げないでここで受け止めようと思って)
『花梨っ、卒業証書おとさないでよ?』
『もぅ!いくらドジでもそれはないよっ。』
毬との軽口も今日が最後。
今日は高校の卒業式だ。
両手には卒業証書やクラスメートの寄せ書き、花束でいっぱい。
皇がいなくなって、不思議な事に誰も皇や蓮さんを覚えては居なかった。
『花梨、謝恩会は行く?』
『一回家に帰るよ。荷物多いし。』
『了解。また後でね。』
アパートまでの道のりをゆっくり歩く。
(皇、私髪の毛伸びたし、少し痩せたよ。一年前はこんな辛いなら恋なんてしない、って思ったけど今は皇に会えて良かったって思うよ。旅にはいかなかったんだ。逃げないでここで受け止めようと思って)