私の彼は魔王様
時間が止まる。

『この声。』


(まさか...。)


顔を上げるのが怖い。



『遅れて済まないな。治安の整備にみんなの説得、いろいろかかって一年だ。蓮が手伝ってくれたんで助かった。』


『花梨?人間の恋人はできたか?』


首を横に振るのが精一杯。

『じゃ、俺にもチャンスあり、だな?』


恐る恐る顔を上げる。


少し背が伸びて。
肩幅も広くなったみたい。顔も精悍さが増したかな。



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