私の彼は魔王様
『あっ....んっ。』

自分でもびっくりするぐらい甘い声がでる。


『....っ、花梨』

皇の声が何処か遠くから聞こえてくるようだ。


皇の唇があたしの首筋に移動する。身体が勝手に反応してあたしは思わずからだを反らせた。


『お前は俺の物だ。誰にも渡さない。』


そういった皇の瞳はまさしく金色だった。あたしはなぜかその金色の瞳がいとおしくてたまらなくなった。
< 21 / 181 >

この作品をシェア

pagetop