私の彼は魔王様
『はい。マスター。お久しぶりでございます。』


猫は優雅な仕種で頭を下げた。


『何故 猫なんだ。』


ケルベロスは地獄の番犬。本来の姿は犬に最も近い。

『此方の姿の方が動き易いので。』



『ふーん。お前が現れたということは何かあったな?』




皇はため息をついた。



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